進撃の巨人138話考察
大きく分けて3つの謎が138話の中で
あったと思います
1つ目は有機生物の起源と思われるあの生物は
一体何が目的なのか
2つめはミカサの夢の中のようなシーンは
なんなのか
3つ目は最後のところで出てきた始祖ユミルの意味
この3つを中心に考えていきたいと思います
有機生物の起源から焦点を当てていきます
科学的なことでなんか難しそうなんでとりあえず
想像で突っ走ります
有機生物の起源ということは
生命誕生的な事と想定して
原作137話ジークの2つの言葉
1つ目は、生きる目的とは増えること
2つ目は、死や種の絶滅は増えることに違反する
そのために恐怖という罰則がある
その言葉をヒントに想像します
その前にこの物語の設定を遡ります
原作88話エレン・クルーガーの言葉
始祖ユミルは有機生物の起源と接触した少女
そう唱えるものもいる
原作122話の2000年前の始祖ユミルの
過去回想シーンで
迫害の果てにハルキゲニアに似た生物との接触
その直後に巨人化
ハルキゲニアとはカンブリア紀の生物で
カンブリア紀とは数億年前の時代のことで
地球上がほぼ海だったと言われているそうです
ということからハルキゲニアに似た生物が
この物語では有機生物の起源
ということにしているのだと思います
おそらくカンブリア紀のハルキゲニア達の中で
通常の進化とは逸れた進化を遂げた
ハルキゲニアがいたのかもしれない
始祖ユミルと接触した場所は
巨大樹の森のような場所で
巨大樹の隙間から入ったユミルは
穴に落ちその中は深い水溜りのような場所でした
その空間の中でハルキゲニアは数億年かけ進化していったと考えます
広さは謎ですが自由はあまりなさそうな気がします
自由を享受しようとする思想とも
繋がりそうな気がします
数億年の中で劣悪な環境も多々あったと思います
それでも死ななかったのは絶滅しなかったのは
恐怖心に打ち勝つ生存本能があり
そこで培われた生命力は人類の叡智を
遥かに凌ぐものだったのではないでしょうか?
始祖ユミルと接触した頃には
寄生虫のようになっていたのかもしれません
今回の138話のおそらく有機生物の起源と思われるあのウニョウニョした光る物体の行動は
生きるために戦っている
数億年で培われた生命力は見ての通り
ということだと思います
次にミカサの夢の中のようなシーンですが
かなり理解に苦しみました
まるでもう一つの世界があるようでした
いわゆるパラレルワールドとでもいうんでしょうか?
まずあの夢のようなシーンを
まとめてみたいと思います
マーレでの戦いから2ヶ月後の世界
パラディ島の侵略はまだ始まっていない
ミカサの提案でエレンと二人で姿を消した
エレンの残り4年の余生を二人で静かに生きる
これはまるでミカサの願望そのもの
そもそも夢はその人の深層心理とも
関係がありそうなので
やっぱりこれはただの夢なのかなとも思えます
でもミカサは起きてるようにも見えます
ということはミカサの思考回路がおかしくなって
現実逃避を始めたのではないでしょうか?
他にも気になる点があります
原作1話のシーンと似て非なるところがあります
この時はエレンが夢を見ているシーンでした
ミカサとエレンが逆転している感じです
1話ではミカサがエレンを起こす
138話ではエレンがミカサを起こす
1話ではエレンが長い夢を見ていた気がすると言っていました
138話ではミカサが
長い夢を見ていた気がすると言っていました
1話ではエレンがいつの間にか泣いている
138話ではミカサがいつの間にか泣いている
エレンの涙の理由について考えてみました
ミカサが見た夢の中でエレンは
自分が死んだら自分のことは
忘れてくれと言っています
これは本当はエレンの本意ではなくて
だけどミカサを思えばこその愛のある言葉
辛い決断だった
1話のエレンの涙はそこからくるものだったと
想像します
138話のミカサの涙はエレンを失うことに対する涙なのかもしれません
現実に帰ってきたミカサはエレンの忘れてくれの
お願いにごめんできないと答えを出し
エレンをやる決意をしていました
エレンの首を切ったミカサが
エレンの生首を持ってキスをするシーン
まさに世界は残酷で美しいを象徴するシーンでした
それを後ろから見守る始祖ユミル
始祖ユミルの微笑みは初めて見たような気がします
これをもって始祖ユミルの目的は
達成されたのでしょうか?
原作122話の始祖ユミルの
過去回想シーンでは人と人が結ばれることに
強い憧れを持っているようにも見えました
最後にそれを見れたことによる微笑みだったのかもしれません
当のユミルは王の子種を授かることはできましたが
そこに愛はなく
最後まで王の奴隷であり
生きることを諦めても
自分の体をバラバラにされ
王が無理やり自分を子供たちに食べさせ
王の遺言でそれは末代まで行えという
その結果、今に至るまでその地獄は繰り返される
始祖ユミルの憎悪は2000年かけて
世界を恐怖に陥れることでやっと浄化できるほどの
恨みを持っていたのかもしれません
それでもようやく浄化でき、エレンとミカサが
結ばれるシーンを見届けることもできたので
最後の敵
おそらく人の力ではどうにもできないであろう
無敵の有機生物の起源を自らの意思で
倒すことが彼女の始祖ユミルのケジメなのかなと
綺麗な結末を想像したりしますが
生々しさこそがこの物語の真骨頂なので
どう終わらせるのか楽しみに待っていたいと思います
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